癒しの必要性

皆さんは自分を癒していますか?

自分で自分を癒す事は生活していく上でとても大切です。

「癒し」や「癒す」という言葉はその昔はあまり使われて無く、ここ何十年かの流行語だそうだ。
具体的には流行し出したのは1990年代後半との事。

「癒し」の意味を調べてみると、
「癒し」とは・・・英語のhealingの訳語であり、病気が治る事を意味する。しかしその意味から派生して、身体的な病気が治るという治療よりも心身が平穏になるという積極的な意味がある、とあった。

「癒し」という言葉が出現する前の時代と現代とを比べてみると、現代の方が圧倒的に生活は便利になり、食料は増え、豊かになったと思われるのに、そんな時代に「癒し」が流行する事は、ストレスの上昇を意味しており何とも皮肉ですよね。

生活が便利になる事と、ストレスが上昇する事は比例関係にあるようだ。
最近では、災害から受けるストレスも少なく無く、本当に心の疲弊は問題です。

似た言葉に「ストレス解消」という言葉があるが、そこから受ける印象は

ストレス解消=アクティブな行動を伴う

癒し=日常生活の中でホッと出来る瞬間

こんな感じではなかろうか。

ストレス解消法は人それぞれ違うだろうが、旅行・ジム・カラオケ・ドライブ・習い事、など、きっと体力も労力もお金もいる物が多いのでは。

一方「癒し」とは、散歩する・好きなコーヒーを飲む・好きなアロマをやる・料理をする・ストレッチをする・テレビを見る・お風呂に入る、など、日常生活に溶け込んでいるものだ。

そして今回のオススメは「癒し」の方!

日常生活に少しでも良いので、自分の好きな時間・好きな空間を取り入れる事。

ポイントは、日常生活の中で自分の「好き」にチョコチョコ触れる事が出来る事。

大きな事で無くて良いので「好き」に触れる回数が多い事。

なぜか?

それは私たちが日常受けているストレスは、自分が思っているよりかなり多いからだ。

私たちは目に見えている物には対処が出来る。

例えば、体の外傷・体調の異変などは治療しようと思えばすぐ出来るだろう。
でも逆を言うと、そこまでストレスが目に見えて浮かび上がってこなければ気付かないのである。

そして問題は、そのまだ目に見えていない、自覚の無いストレスなのです。
自覚の無いストレスはきっと誰もが多く溜め込んでしまっているのではないでしょうか。

私自身も、少し疲れたな、という事が自覚出来ていても、その事がストレスとして蓄積されるほどとは思っておらず、後日数週間後に体の異変として現れた事があり、ビックリした事がある。

しかも、体の異変として現れているにもかかわらず、そのストレスの原因となっている出来事が中々思い出せず、やっとの思いで思い出した時、ああ、あの時自覚していた以上にストレスを感じていたんだなあ、と思った事があった。

そうやって体のサインを見逃さない事も大切だが、そもそも小さなストレスを溜め込まないように、日常の「癒し」で少しでも心をフラットにする事が病気予防として大切なのだと思う。

小さなストレスの蓄積はいずれ体や心に大きなダメージを与える。

ダメージとなって現れる前に、小さなストレスの段階で解消しておく事が大切。

すなわち、ストレスの自覚が無くても「癒し」は普段から取り入れていた方が良いのだ。

大きなストレスを解消しようと頑張るのでは無く、日常生活の中で自分の「好き」「心地良い空間」にいつでも触れられるように、生活を整えていく必要性を感じる。

自分の「心地良い空間」に触れて、少しでも多く・長く、「癒し」の機会があるように、自分のテリトリーを作り上げていけたら良いですよね。